最終更新日:2023/08/24
コピー用紙のサイズ・厚さ一覧&よく使用される印刷用紙の種類
家庭でもオフィスでも、コピー機を使用する機会はたくさんあるかと思いますが、皆さまはどのようなコピー用紙を使用しているでしょうか。コピー用紙にはさまざまな種類があり、用途によってふさわしい紙の厚さや種類が異なります。また、印刷用紙はなじみのあるA4やB5から、封筒やはがきなど用紙サイズも豊富です。
今回は、コピー用紙の厚さやサイズ、そしてよく使用される印刷用紙の種類についてご紹介します。
用紙の厚さ
「厚さの単位はミリメートル」というイメージがありますが、コピー用紙あるいは印刷用紙の厚さを示す単位としては、一般的に坪量(つぼりょう)という単位が使用されています。
坪量とは、一定の面積を基本とした重量です。用紙の厚さは面積当たりの重量に比例することから、その厚さを直観的に示す値となります。
コピー用紙や印刷用紙の厚さは、1平方メートル当たりの用紙重量で表します。一定面積に対する重量であるため、用紙サイズが違っても変化しない数値です。「g/㎡」または頭文字をとって「gsm(グラム・スクエア・メートル)」、もっと省略した表現では単に「g(グラム)」で表記されます。
・52g:薄手の用紙で、新聞用紙と同じ厚さです。
・60g~80g:一般的な文書のコピーや印刷に適した厚さです。
・100g~150g:やや厚めの用紙で、主に表紙やグリーティングカードに適しています。
・200g~220g:厚めの用紙で、しっかりした表紙やグリーティングカードに適しています。ちなみに、一般的なはがきの坪量は220gです。
また、コピー用紙や印刷用紙ではあまり使用されない単位ですが、坪量のほかにも以下の厚さの単位があります。
メートル量
一般的には、厚さの単位としてミリメートルを使うことが多いですが、コピー用紙を例にとれば、60~80gsm用紙の厚さは0.09mm前後で、ほとんど変わりません。触ってみると80gsm用紙は60gsm用紙に比べて腰があることが分かりますが、このように微妙な質感はミリメートルではなく、坪量で表すことにより、直観的に捉えることができます。
連量
70kgや110kgなど、大きな数値で用紙の厚さを表している場合があります。これが連量です。連量は、あるサイズの用紙を1,000枚重ねたときの重量です。商業印刷の世界で一番多く使われる単位で、印刷のプロにとっては、これが一番分かりやすい単位です。
用紙サイズ
コピー機やプリンターの場合、用紙カセットで使用できる用紙サイズのほとんどはA4やB5などの定型用紙のみです。封筒や名刺、特殊サイズなどの非定型用紙を使う場合は手差し給紙を使用します。
カセット給紙用定型サイズ
メーカーによって異なりますが、全世界で通用するA4、A3や日本独自の規格であるB5、B4のほか、アメリカでは標準のレターサイズ、リーガルサイズがカセットで自動給紙できます。
手差し給紙用サイズ
封筒のサイズには、角形2号、長形3号、洋形長3号があります。はがきは、郵便はがき、往復郵便はがきでサイズが分かれます。写真印刷用用紙のサイズは、L判、2L判、A4、A3です。
印刷用紙の種類
薄め(薄手)、厚め(厚手)などの厚さの違い以外にも、用途によって印刷用紙を使い分けることができます。
普通紙
一般文書のコピー・印刷用に使用されます。近年は再生紙が多く使用されていることが特徴です。普通紙のなかには白色度が低いものもあり、それらはカラー印刷に適していません。
お客さまにお渡しする資料などは、厚手の用紙を使用することにより重厚感や高級感を出すことができます。
白色度の高い用紙
名称はメーカーによって異なりますが、「ホワイト」などの形容詞が付くことが多いです。発色が良いため、カラーや写真の多いプレゼン資料に適しています。
写真用紙
写真を印刷するための用紙で、光沢あり・なしなど、さまざまな種類の用紙が販売されています。
おわりに
用紙の厚さや大きさ、そして用紙の種類についてご紹介しました。コピー用紙のサイズは、A4、A3、B5、B4以外のものを使用することはほとんどありませんが、封筒やはがきなどは印刷する機会がよくあることでしょう。
坪量や用紙の種類を変えることにより、質感を変えたり、高級感を出したりすることは、印刷物の付加価値を高めることにつながります。印刷物の使用目的に合わせ、適切な印刷用紙を選択しましょう。
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