最終更新日:2023/10/31
インクジェットとレーザープリンターの違いとは?その特徴を徹底解説
複写機の長い歴史のなかで、多くの機器が開発されてきました。時代ごとに違う印刷方式を採用しながら、現場への対応力を向上させています。現在のプリンターには、オフィス向け・家庭向け共に「インクジェット」「レーザー」の2種類があります。
それぞれどのようなものを印刷する時に適しているのでしょうか。
1.インクジェットプリンターとレーザープリンターの違い
早速ですが、インクジェットプリンターとレーザープリンターではどのような部分で違いがあるのでしょうか?その違いは主に、プリント方式・使用するインク形状・コストの3点にあります。それぞれ違いを見ていきましょう。
1-1.インクジェットプリンター
プリント方式
インクジェットは、印刷用紙にインクを吹きかけることで色や文字を表現するタイプのプリンターです。主に熱や圧力を加えることでインクの粒子を細かく分断し、ヘッドの左右の動きによって印刷イメージを表現します。
使用するインク形状
インクジェットプリンターで使用するのは「インク」で、顔料インクと染料インクの2種類があります。どちらも紙に噴射して印刷するという点は同じですが、それぞれのインク特性によって印刷物には以下のような違いが生じます。
➀ 顔料インク
顔料インクは紙の表面に定着します。表面よりも下層に浸透することはありません。後述する染料インクと比較すると、精細な色彩表現が可能です。また、マット系、画材紙、ファインアート紙など、印刷できる用紙のバリエーションに優れています。速乾性に優れ発色をすぐ確認できることから、テストプリントとレタッチ(※)を繰り返すような作業にも適しています。
※撮影した写真などの画像データを目的にあわせて加工したり、修正したりする作業のこと➁ 染料インク
染料インクは、紙の内部にまで浸透させるタイプのインクです。発色の良さや光沢感が特徴であり、特に光沢系の用紙を使う場合は染料インクが適しているといわれています。ただし、インクが乾燥するまでに時間がかかるため、印刷から1日程度経過しなければ正確な発色を確認することはできません。
ランニングコスト
インクジェットプリンターの場合、1枚当たりのコストは約6円。本体価格が安く消費電力も少なめではありますが、インク代にコストがかかってきます。
1-2.レーザープリンター
プリント方式
レーザーの場合、「ドラム」と呼ばれる「感光体」に印刷イメージをプリントし、それを紙に押し付けることで色や文字を表現します。たとえるならスタンプのような仕組みで、インクの代わりに「トナー」という色材を用いることが特徴です。
インクジェットプリンターはヘッドが左右に動くことで少しずつ印刷イメージが完成していきますが、レーザープリンターはポンッと押印するかのように素早く印刷できます。
使用するインク形状
レーザープリンターで使用するのは「トナー」です。こちらの主原料は小さな粒子状になったプラスチック樹脂で、そこに黒鉛・顔料を添加した粉状のインクが「トナー」です。熱や圧力を使ってイメージを表現します。トナーには以下のような種類があります。
➀ 純正トナー
メーカーが指定している純正のトナーです。高価ですが、メーカー保証が付帯しています。
➁ 汎用品トナー
いわゆる「ノーブランド」のトナーです。安価で購入できますが、メーカーによる保証は受けられません。
➂ リサイクルトナー
再利用可能で安価なトナーです。品質は製品によって大きく異なるため、慎重に選ぶ必要があります。
ランニングコスト
レーザープリンターは初期コストも消費電力も高くつく傾向にあります。しかし、1枚あたりのコストは約3円。インクジェットの半分の値段で印刷することができます。1枚あたりのコストは純正トナー印刷費の値段なので、格安の互換トナーを使えばさらにコストをカットすることも可能です。
2.メリット・デメリット
インクジェットプリンターとレーザープリンター、それぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。
2-1.インクジェットプリンターのメリット・デメリット
インクジェットプリンターのメリットは、繊細な画像の再現度が高く、自然の風景やグラデーションカラーを忠実に再現できることです。加えて、コンパクトな製品が多いので、専有スペースが小さくて済みます。また、印刷時に熱を用いないので、消費電力はごくわずかで経済的です。
一方、デメリットはレーザープリンターと比べると印刷速度が遅い点です。また、インクジェットプリンターはインク詰まりを起こしやすいため、頻繁にインク交換をする必要があります。加えて、インクを使用した印刷物は水に弱く、にじみやすいので注意が必要です。蛍光ペンのマーカーでさえも、印刷物がひどくにじんでしまうほどです。
2-2.レーザープリンターのメリット・デメリット
まずレーザープリンターのメリットとしてあげられるのが、印刷スピードです。インクジェットに比べると1枚あたりにかかる時間は非常に速く、特にモノクロ印刷速度は圧倒的です。また、トナーは、一度交換すれば長期にわたり使用できるので、交換回数が少なく、メンテナンスの手間もかかりません。1枚あたりの値段はインクジェットの半分なので、大量印刷をするならレーザープリンターの方がいいでしょう。さらに、にじみに強いことも大きな特徴で、はっきりとした印刷が求められる資料ではこの長所が活かされます。
レーザープリンターのデメリットは、本体代金や消耗品の価格が割高で、初期費用も多くかかることです。複雑な機構を備えているため本体が大型になりやすく、ある程度広い専有スペースを準備しなければなりません。また、インクジェットプリンターと比べると、色の表現力はどうしても劣ってしまいます。
インクジェットプリンターとレーザープリンターのメリットとデメリットのまとめ
メリット | デメリット | |
---|---|---|
インクジェットプリンター |
・画像の再現度が高い ・本体がコンパクトサイズ ・電力消費が少ない |
・印刷速度が遅い ・インクの交換が高頻度 ・にじみに弱い |
レーザープリンター |
・印刷速度が速い ・にじみに強い ・1枚当たりの印刷料が安い ・トナーの長期使用可 |
・本体価格や消耗品が割高 ・色の表現力がインクジェットに劣る ・本体が大きく、専有スペースが必要 |
3.用途別プリンターの選び方
ここまでインクジェットプリンターとレーザープリンターの特徴について説明しましたが、実際どのようなシーンに適しているのでしょうか。用途別のおすすめをご紹介します。
3-1.こんな場合は「インクジェットプリンター」がおすすめ!
たとえば、カラー印刷・写真印刷を多く使うなら、インクジェットプリンターをおすすめします。カラー印刷速度は決して速くないものの、旅行写真やカラフルな年賀状を印刷したい場合には、インクジェットプリンターに軍配が上がります。
一方のレーザープリンターは繊細な色の再現を苦手としており、文字主体の印刷向きのプリンターになります。
3-2.こんな場合は「レーザープリンター」がおすすめ!
文字が中心でモノクロ印刷が多く、画像プリントやカラー印刷はあまり使用しないというのであれば、レーザープリンターがおすすめです。ビジネス用途にも使う可能性があり、普通紙で印刷枚数が多くなりそうなら、印刷スピードに優れるレーザープリンター一択でしょう。ただ、初期コストがかさむ傾向にあるので、お財布事情を勘案しながら慎重に選ぶ必要があります。
4.まとめ
インクジェットとレーザープリンターには、「プリント方式」「インク」「コスト」に違いがあります。インクジェットプリンターは、色の再現度は高いですが、印刷スピードが遅くランニングコストが高くなってしまいます。一方で、レーザープリンターは、印刷スピードは速いですが、カラー印刷が苦手で初期費用がインクジェットプリンターよりも高くなってしまいます。用途や設置場所など、自分にあったタイプを選んで使いましょう!
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